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反芻家畜由来温室効果ガスを削減する飼料の開発

牛由来温室効果ガスの削減を通じ、環境性と生産性を両立する次世代畜産へ。

カギケノリ由来飼料とは

カギケノリ由来飼料は、牛の消化管から発生するメタンを削減する海藻由来の飼料製品です。

カギケノリに含まれる天然由来の活性成分がルーメン内のメタン生成に作用し、牛のゲップ由来メタンを抑制します。一部の研究では、メタン排出量を98%以上削減した例も報告されています。

また、メタンとして失われる飼料エネルギーを抑えることで、飼料利用効率や生産性の向上につながる可能性も期待されています。

※ 上記の削減例は第三者による公開研究の報告であり、当社製品の効果を示すものではありません(Kinley et al., 2020, Journal of Cleaner Production 259: 120836)。

カギケノリ製品は、畜産現場における様々な課題の解決に貢献します。01 牛由来メタンの削減、02 飼料エネルギーロスの低減、03 飼料利用効率・生産性向上への期待、04 GHG削減に伴う新たな付加価値

牛由来メタン抑制の重要性

牛は消化の過程で、ルーメン内の発酵によってメタンを発生させ、その多くをゲップとして大気中に排出します。

メタンはCO₂と比べて短期間で強い温室効果を持つため、畜産分野の脱炭素において、その削減は重要なテーマの一つです。

特に牛由来メタンは、飼養管理や飼料技術によって削減できる余地が大きく、生産を維持しながら温室効果ガス排出を減らせる対策として世界的に注目されています。

メタンの温室効果は20年間でCO₂の80倍以上。人為起源メタン排出量に畜産が占める割合は約32%。世界の消化管由来メタン排出量のうち牛が約75%。メタンの大気中寿命は約10年

カギケノリ由来飼料のメタン抑制メカニズム

カギケノリに含まれる活性成分は、牛のルーメン内でメタン生成に関わる微生物に作用します。

カギケノリ由来飼料のメカニズム。1 日常の飼料に混ぜて給与、2 有効成分がルーメン内に広がる、3 メタン生成菌の働きを抑える、4 ゲップ由来メタンの排出を抑制

メタン抑制と共に、より効率的な生産を。

牛が摂取した飼料エネルギーの一部は、ルーメン内でメタンとなり、体外へ排出されています。

カギケノリによってメタン生成が抑制されることで、このエネルギーロスを低減するとともに、ルーメン内の水素利用や発酵経路が変化し、飼料利用効率や成長効率の向上につながる可能性が研究されています。

※飼料利用効率・増体への効果は、飼料組成、給与量、飼養条件等により異なります。

カギケノリ由来飼料の期待される効果機序。1 カギケノリ由来飼料を供与、2 メタン生成を抑制、3 エネルギー利用の流れが変化、4 成長効率の向上が期待

開発中の製品仕様

開発中のカギケノリ由来飼料のイメージ。ペレット状および粉末状に加工した製品と包装袋

ONFOODSでは現在、鹿児島大学の研究室を中心とした研究体制のもと、畜産現場での導入コストと実用性を重視した製品開発を進めています。

給与のしやすさ、有効成分の安定性、保存性など、実際の畜産現場で継続的に使用できる製品設計を目指しています。

※掲載画像は開発中製品のイメージ画像です。製品仕様は今後変更となる可能性があります。

研究・開発体制

ONFOODSでは鹿児島大学を研究開発拠点として、カギケノリ由来飼料の製剤化、メタン削減効果、給与方法、安全性等の研究を進めています。

研究室でこれまで得られた知見や技術を、実際の畜産現場で継続的に利用できる製品へとつなげることを目指しています。

将来の展望

J-クレジット制度への適用

ONFOODSでは、カギケノリ由来製品の飼料添加物としての認証取得後、J-クレジット制度への適用を目指しています。

牛由来メタンの削減量を環境価値として可視化することで、生産者をはじめ、食品・外食・流通など畜産に関わる事業者へ、新しい経済価値を還元できる仕組みの構築を目指します。

J-クレジット制度の仕組み。温室効果ガスの排出削減・吸収量をクレジットとして国が認証し、創出者と購入者の間で資金が循環する
出典:J-クレジット制度ホームページ
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